こんにちは、ハクです。
今回、ご紹介します映画は、
「脇役」と考えられていた映画音楽を、主役級の地位に押し上げた立役者だった。2020年に91歳で死去した作曲家エンニオ・モリコーネ。映画「モリコーネ 映画が恋した音楽家」は、盟友のジュゼッペ・ロルナトーレ監督が最後の5年間に密着したドキュメンタリーだ。メロディーと戯れながら生きた巨匠の音楽世界と、チャーミングな素顔に魅力される。

ローマに生まれ、幼少期からトランペットを学んだモリコーネは当初、編曲家として活躍した。転機は旧友セルジオ・レオーネ監督と組んだ「荒野の用心棒」。口笛の印象的なフレーズで一世を風靡した。主演のクリント・イーストウッドも本作の中でこう語るほど。
「音楽のおかげで私が引き立って見えた」
以降、モリコーネは売れっ子になり本格的に映画音楽を手がけるが、アカデミックな音楽界からはさげすまれて孤立。「作曲家としてリベンジしたいと思うようになった」という本人の言葉からは、屈辱と葛藤かが彼をさらなる高みへと向かわせたことが分かる。
そんなモリコーネの映画音楽が、いかに斬新で実験的精神に満ちているか―。クエンティン・タランティーノが、ベルナルド・ベルトルッチが、ジョン・ウィリアムズが目を輝かせながら語る言葉が熱い。モリコーネ本人がカメラの前で口ずさむメロディーに重なるように、映画の当該場面が挿入される編集も素晴らしい。
実はスタンリー・キューブリックが「時計じかけのオレンジ」の音楽を彼に依頼していたというエピソードには仰天した。レオーネ監督が勝手に断り(!)実現しなかったと言うが、つくづく惜しい。2時間37分。フォーラム仙台で公開中。
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いかがでしょうか。映画館で上映されているそうです。
その後、DVD等で販売されましたら、再度、ご紹介するかもしれません。よろしくお願いします。
それでは、失礼しました。