こんにちは、ハクです。
毎週「河北新報夕刊」より、
毎週の話題の映画をご紹介されて言います。
今回は「追想 この一作 映画記者のつぶやき」といいます、
「新聞記者」だった方が、昔に観た映画を添えて、"紹介文"を戴くようです。
引用いたしますが、ご了承ください。
では、ご覧くださいませ。いい午後を過ごして。
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『チザム』
悪党懲らしめ気分爽快
1月15日を私の「映画の日」に決めている。中学3年の時、受験勉強の息抜きにと、初めて一人で地元の映画館・石巻テアトル東宝に足を運んだ。それが1971年1月15日だった。
西部劇の2本立てで、お目当てはジョン・ウェイン主演の「チザム」。彼の西部劇をテレビで見ていてファンになった。自分のヒーローと映画館の大画面で会えることにドキドキした。ニューメキシコの広大な土地に牧場王国を築いた実在の人物チザムを演じていた。
それに若さ無法者ビリー・ザ・キッドや名保安官パット・ギャレットと、西部劇ファンにおなじみの伝説的な男たちも登場。史実かどうか知らないが、チザムおキッドが手を組み悪党を懲らしめる。受験を忘れ、爽快な気分になった。
牛の大群の暴走もすごかった。実際に造った町のセットになだれ込む。1000頭の牛が集められたそうで、スクリーンの向こうから砂ぼこりが座席まで舞ってきそうな迫力だった。
やるぞ、やるぞと期待したシーンがあった。ウェインが馬にまたがったまま、豪快にもショーウインドーを突き破り店に突入した。心の中で快哉を叫んだ。
運命の出会いは次に起きた。もう一本が、西部劇の名作のリバイバルとは知らずに見た。心をすっかり奪われた。題名は「シェーン」。私の映画人生の始まりとなった。引き合わせたのが「チザム」、感謝である。
「チザム」のパンフレット。右が表紙
1月15日は私の記念日。今年この日に見たのは「イチケイのカラス」だった。
(元三陸河北新報社記者・久野義久さん)
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いかがでしょうか。
いつも昔の映画ですが、DVD販売があるそうで助かります。
次回も宜しくお願いします。
それでは、失礼しました。