こんにちは、ハクです。
毎週「河北新報夕刊」より、
毎週の話題の映画をご紹介されて言います。
今回は「追想 この一作 映画記者のつぶやき」といいます、
「新聞記者」だった方が、昔に観た映画を添えて、"紹介文"を戴くようです。
引用いたしますが、ご了承ください。
では、ご覧くださいませ。いい午後を過ごして。
◇
『ゲッタウェイ』
「いい人」全く登場せず
高校時代、サム・ペキンパー監督作品と出会い「バイオレンス美学」という言葉を知った。アクションシーンがスローモーションで流れる。別々の場所で同時に起きている出来事を、切れ味鋭く交錯されていく。それらをスローモーション映像でつないでいく。編集の妙か、スピーディーに描かれるよりも目に錯覚を起こさせ、はるかに流麗に感じさせる。陶酔感さえ伴う。バイオレンス描写に、その感情は危ないと知りつつも魅せられる。
ペキンパーのバイオレンス美学があふれた一本が、スティーブ・マックィーン主演の「ゲッタウェイ」。1973年5月、地元の石巻テアトル東宝で見た。
「いい人」が全く登場しない映画だった。マックィーン演じるドクたち一味が銀行を衝撃するが、仲間割れしてドクは奪った大金を持って妻と逃避行を図る。一味の一人がドクたちを執拗に追跡、指名手配で警察からも追われる。さらに逃亡先で別の犯罪組織がドクたちを待ち受けていた。
最後は三つどもえの戦い、ドクたちが身を寄せたホテルが修羅場と化す。アクションとバイオレンスが一体となり炸裂。撃たれた人間が血しぶきをあげ、スローモーションで倒れていった。
妻を演じたのが「あの愛の詩」(71年)で人気が出たアリ・マックグロウ。この後、2人は本当に結婚うぃた。94年にはアレック・ボールドウィンとキム・ベイシンガーでリメーク。こちらは私生活で夫婦だった2人が共演した。
オリジナルの「ゲッタウェイ」(左)とリメーク版のパンフレット表紙
(元三陸河北新報社記者・久野義久さん)
◇
いかがでしょうか。
いつも昔の映画ですが、DVD販売があるそうで助かります。
※たくさん観られるのでしたら、こちらを利用するのがお薦めです!
次回も宜しくお願いします。
それでは、失礼しました。
(´・ω・`) ご協力をお願い致します。