こんにちは、ハクです。
今回、ご紹介します映画は、
人と人が相対すれば、そこには力関係が生まれる。そのパワーバランスを決めるは何か。富、社会的地位、美しさ?
豪華客船と共にこうした価値観が転覆する映画「逆転のトライアングル」は、爆笑必至の下剋上サバイバル。品のなさと痛烈なブラックユーモアで観客の笑顔を時折引きつらせるのも、リューベン・オストルンド監督の「技」のうちだ。
モデルでインフルエンサーのヤヤ(チャールビ・ディーン)と男性モデルのカール(ハリス・ディキンソン)のカップルは豪華客船のクルーズ旅へ出かけるが、海賊に襲われて船が難破。癖の強いセレブたちと無人島に流れ着く。食料も水もなく交際サイト(SNS)も使えない極限状況の中、新たなヒエラルキーの頂点に立ったのはサバイバル能力にたけたトイレ清掃のおばあちゃん、アビゲイルだった。
オストルンド監督が本作で狙いを定めたのはファッション業界。ジェンダー格差やルッキズム(容姿差別)といったテーマに、嫌みにも悪ふざけにも転じない、絶妙な足取りで踏み込んでいく。
人気上昇中のヤヤに対しカールは落ち目のモデル。つまり「逆格差カップル」なのだが、無人島では関係がさらに逆転する。カールがアビゲイルの「お気に入り」になったからだ。
力を持つアジア人の中年女性に奉仕する、若い白人男性。傍らでは何の役にも立たないロシアの富豪が妻の遺体を泣きながら抱き締める。ただし宝石をちりばめたネックレスを片手でこっそり回収しながら…。
ユーモアの中に潜む、強烈ないたたまれなさと人間くささに、最後まで目が離せない。早くも今年必見の1本!2時間27分。チネ・ラヴィータで公開中。
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いかがでしょうか。
映画館で上映されている作品だそうです。
紹介は「河北新報夕刊」から。引用文をご了承くださいませ。
その後、DVD等で販売されましたら、再度、ご紹介するかもしれません。
よろしくお願いします。
それでは、失礼しました。
(´・ω・`)
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