§::万華鏡∞日記::§

「定期記事」で①きょうの運勢②首相日録③きょうの言葉④DMMFX要人発言が主です。その他「映画」「音楽」「書籍」の紹介文や、雑記もあります。

【書籍】話題の本をピックアップ!ぜひ、ご紹介します!?/2022.11.06。(´・ω・`)


こんにちは、ハクです。


試しに、日曜日にあります、書籍紹介の新聞2版があります。
あまりにも多いのですが書籍を「評」する紹介文がありまして、よく読んでみています。
参考には良いと思い、出してみました。

このように記入すると時間がかかり、6冊しかできませんでした。すみません。
どうぞ、ぽちっと「折りたたみメニュー」をお願いたします。


 ◇

【著者とひととき】
鈴木心写真館のつくり方』…最高の写真体験を提供
    鈴木 心 (すずき・しん)さん


★★★★[ 紹介文はこちら ]★★


  見慣れた家族のとびきりの表情に驚き、わいわい話しながら最高の1枚を選ぶ―。写真家の鈴木心さんが、2011年から取り組み続けている「写真館」プロジェクトへの思いをまとめた著書を刊行した。これまで家族やカップルなど約1万⑦000組を撮影、東京に2店を構えるまでになった。

  「1枚の『作品』で自分の思いを語るより、1枚でも多くの人に最高の写真体験を提供する方が、現代の写真家として僕がやる意味がある」

  人気広告写真家として多くの企業の新商品PRやキャンペーンに携わる一方で、個展で自分の作品も発表してきた鈴木さんがなぜ写真館なのか。

  東日本大震災後の自粛などで広告業界が混乱し、個人が直接つながれる交流サイト(SNS)が台頭する中で、「ユーザーが主人公になって、そこに写真家が関われる『仕組み』」の必要性を感じたと言う。「自分が被写体になることで、写真の面白さを体感してもらえる」と今までにない写真館を目指した。

  最初はイベント会場の片隅を使い、料金は1000円以上の「投げ銭」でスタート。全国に「出張」を重ね、料金やシステムを模索し、2017年に東京・世田谷での「開店」にこぎつけた。

  誰もがスマートフォンをを手にし、写真があふれる中でも家に長く飾られ、思い出と共に世代を超えて受け継がれる家族の記念写真を撮影できることに、広告を通して何百万人の目に触れたり、作品がギャラリーに展示されたりする以上のやりがいを感じている。「質の高い写真は会話を生み、人の考え方も変える力がある」

  使用する機材、被写体に応じた撮影法、撮影からプリントまで1時間で終わらせるポイントなど、ノウハウを惜しげもなく記した。「著書は遺書のつもり。誰がいなくなっても誰かが拡張してほしい。まねも大歓迎です」

  写真の面白さを伝えるユーチューブチャンネルやワークショップの運営にも力を入れる。「皆が優秀なカメラマンになればコミュニケーションは変わり、社会も変わると本気で思っているんです」

(「鈴木心写真館のつくり方」は玄光社・2420円)


【読 書】
『キッズ・アー・オールライト』…子どもらの「悲鳴」拾う
丸山 正樹(まるやま・まさき)
1961年東京生まれ。作家。松本清張賞に応募した「デフ・ヴォイス」でデビュー。他に「ワンダフル・ライフ」「漂う子」など。


★★★★紹介文はこちらです★★

 評・瀧井 朝世(ライター)


  これまでも社会的に立場の弱い人間の声をひくい上げてきた丸山正樹。本作でも、難しい状況にいる子供たちの声を拾い上げている。

  NPO法人「子供の家」で子供の人権救済活動を従事する河原たちは、交流サイト(SNS)上で<このままだとあたし おばあちゃんことしちゃうかも>という書き込目を見つける。発信者の投稿をさかのぼって読みこむうちに、祖母の介護で追い詰められた高校生、つまりヤングケアラーではないかと思い至った河原は、彼らの活動を手伝う少女、うさこの協力を得て、発信者とコンタクトをとろうと試める。

  一方、ストリートチルドレンたちの面倒を見ているとびの親方、シバリは、偶然知り合った日系ブラジル人4世の少年、ダヴィを学校に通わせようと、彼の仲間に会いに行く。そこで日本社会からはじき出された日系人らが、コロナ禍でますます窮地に陥っていることを知るのだが―。

  過酷な環境にいるのに見過ごされてします子供たちを、どうしたら救えるのか。印象に残るのは、河原たちが子供たちに頭ごなしに「助けを求めて」といった説得はしない点だ。そもそもまだ狭い社会しかしらない子供たちは、自分が理不尽な状況に置かれているとは気づいていない。そう感じていたとしても、親など身近な大人にあらがおうとはなかなか思わない。そこに他人が介入しても、良い結果が生じるとはいいがたいのだろう。

  河原たちいは、少しずつ子供たちと距離を縮め、彼らの意識を変えようとしていく。特に、自身も10代の頃に家出してシバリの庇護下にいたうさこが、迷いながらも持ち前の大ざっぱさとおおらかで発信者の少女の心を開いていく過程は、2人のくだけたやりとりが生き生きとして魅力的だ。

  シバリとダヴィとの関係にも意外な展開が待っている。エンターテインメントとして楽しませつつ、今の世の中の諸問題をしっかり読み手の心に刻み付ける一冊だ。

 (朝日新聞出版・1760円)


【読 書】
『祈りも涙も忘れていた』…非情さと熱い心の交錯
伊兼源太郎(いがね・げんたろう)
1978年東京都生まれ。作家。新聞社勤務を経て、2013年「見えざる網」で横溝正史ミステリ大賞を受賞し、デビュー。


★★★★紹介文はこちらです★★

 評・西岡 研介(ノンフィクションライター)


  さすがは元新聞記者、いや、元「サツ回り」の記者の作品だけに、描かれる警察組織や事件捜査のリアリティが半端ではない。中でも特にリアルなのが、主人公の若手キャリア・甲斐彰太郎の人物像と内面の描写だ。

  東京出身の甲斐は大学卒業後、警察庁に入る。彼は使命感に燃えて警察官僚になろうと思ったわけではなく、就職先の一つとして同庁を選んだに過ぎない。さしたる出世欲もない、クールでドライな今どきの若者だ。

  評者が、かつて会った若手キャリアにも、甲斐のようなタイプの人が少なくなかった。だが彼らは警察組織に入り、数々の事件や不祥事を経験する中で「警察官僚」になっていったのである。

  その甲斐は、26歳で初めて地方警察、「神浜」にある「V警察」に赴任し、殺人や放火などの強行犯を扱う捜査1課の管理官に就く。そして組織内部の確執にもまれるうちに、もともと身に付いていた、そして、警察キャリアが上を目指すには必須の「非情さ」という特性を開花させていく。

  やがて、甲斐は12年前の景観焼死事件に端を発する、県警や政財界をも揺るがす連続殺人事件に巻き込まれる。捜査の過程で、ある子どもの命が失われたことをきっかけに、自身が「非情さ」よりもさらに、警察官に求められる「熱い心」を持っていることに気付かされるのだ。

  舞台のモデルは、その街の描写から神戸の山の手に実在しそうなバーが登場し、そのバーテンダーや常連客の女性との会話が、緊張を続くストーリーの幕間にしばしの安息を与えてくれる。

  しかし終幕では、そんな彼、彼女らお含め、登場する者全ての人生が交錯する、実に国際色豊かな神戸らしい結末が待っている。

  警察小説としてはもちろんのこと、若手キャリアが冷徹な警察官僚となっていく成長譚としても面白い。

 (早川書房・2200円)


【読 書】
『語学の天才まで1億光年』…旅で言葉学んだ青春記
高野 秀行(たかの・ひでゆき)
1966年東京都生まれ。ノンフィクション作家。2013年「謎の独立国家ソマリランド」で講談社ノンフィクション賞受賞。


★★★★紹介文はこちらです★★

 評・中澤まゆみ(ノンフィクションライター)


  1980年代末、アフリカのケニアからザイール(現コンゴ民主共和国)を、バックパックを担いで3カ月間、一人で旅したことがある。途中、何人もの日本青年に出会った。アフリカを自転車で回ったり、コンゴ川をカヌーで下ったり、日本を出て5年間ずっと、世界中を旅していたり…。

  同じ頃、伝説の怪獣を発見しようとコンゴに通い、「幻獣マベンベを追え」という痛快なノンフィクションでデビューしたのが著者だった。同じような地域で、同じような体験や失敗をした共有経験は読んでいて楽しいが、著者の本は特に、読み手をワクワクさせる良質なエンタメ魂に満ちあふれている。

  本書は「誰も行かない所へ行き、誰もやらないことをし、誰も書かない本」を書こうと、アフリカ、南米、アジアの国々を旅した著者の「青春記」とも言える語学エッセー。最初は政党ノンフィクションを目指したが、うまく書けず、「友だちに話すように書いたらうまく書けた」という、自在な語り口が大きな魅力となっている。

  旅を通じて学んだ言語は、英語、フランス語、スペイン語、リンガラ語をはじめとするコンゴの民族語、タイ語ビルマ語、中国語、少数民族のワ語…。必要は発明の母。言葉を学ぶとはコミュニケーションに始まり、コミュニケーションに終わることを、数々の逸話と共に鮮やかに伝える。

  旅の必要に迫られ、日本で新しい言語を学ぶ方法もユニークだ。教師のおしゃべりまでを録音し、文字起こしをして次の授業に生かす「2重録音学習法」」などの詳細は実際に読んでいただくとして、「近くない場所」(往復の時間で復習ができる)、「安くない授業料」(元を取らないともったいない)、「融通が利かない」(学ぶリズムができる)という、習得に際しての3条件は妙に納得できる。

  分かるまで1億光年かかっても、語学の旅は楽しい。久々に新しい言葉を学んで、旅に出てみようか。そんな気分になる一冊だ。

 (集英社インターナショナル・1870円)


【読 書】
『信仰の現代中国』…何かに救い求める日常
イアン・ジョンソン(Ian・Johnson)
1962年カナダ・モントリオール生まれ。ジャーナリスト。2001年、法輪功に関する報道でピュリツァ―賞を受賞。


★★★★紹介文はこちらです★★

 評・富坂 聰(拓殖大教授)


  政教分離が日本で確立されたのは、戦後の日本国憲法制定後からだ。だからなのか、日本社会では宗教から距離をとることを先進性とする風潮がある。自分を「無宗教」と紹介する人も少なからずいる。

  だが、世界を見回せば「無宗教」の国は希少だ。先進国も例外ではない。

  本書「信仰の現代中国」を手に取ってはたと気付かされたのが、日本と中国は共に宗教と手を切り(形式的にせよ)スタートした珍しい国だという事実だ。本書の帯をよんでドキリとした。「いくら繁栄しても何かが足りない」―。かつてバブル経済の真っただ中、日本人は同じ感覚を共有したではないか。

  ところで中国は社会主義の道を歩み始めたものの、本当に宗教と手を切ることができたのだろうか。いや、それ以前に中国人の宗教とは何なのか。儒教道教は宗教と呼べるのだろうか。

  次々に疑問が湧出する中、ページを繰っていく。すると、さまざまな登場人物が激しいサバイバルゲームを生き抜く中、宗教なのか習慣なのか、あるいは迷信や陋習なのか分からない何かに救いを求める日常に放り込まれた。

  その空間は心地良く感じられた。街に残された痕跡のあれこれが、土地の人々や季節の移り変わり、祭事との関りを解き明かしてくれるからだ。

  何度も前を通った有名な場所に込められた意味を知ることもできる。「人民大会堂天安門広場の西側のちょうど真ん中には位置していない。真ん中だと、広場にある、共産党革命のために命を落とした人たちの慰霊碑の真向かいに入り口が来ることになるのだが、それでは死の象徴となり縁起が悪いので、建物全体が北にずらされた」

  かつて共産党幹部や成功した経営者たちが風水に大金を支払う謎に間近に接したことがあったが、著者の丁寧な仕事はある種の解を与えてくれるような気がした。

  上下2段組で400㌻を超える作品だが、重くなくむしろ読後感が心地良い作品だ。

 (秋元由紀訳、白水社・3630円)


【読 書】
防衛大学校…士官候補生の生活描く
國分 良成(こくぶん・りょうせい)
1953年東京都生まれ。慶応大名誉教授。専門は中国政治・外交。「現代中国の政治と官僚制」でサントリー学芸賞


★★★★紹介文はこちらです★★

 評・沢田 晃宏(高卒進路記者)


  全寮制で、宿舎は先輩と同じ8人部屋。毎朝6時にラッパが鳴り響き、乾布摩擦で目を覚ます。スポーツ刈りが推奨され、毛染めは「自粛」。平日の外出は原則禁止―。たちまち「ブラック校則だ」「〇〇ハラだ」とSNS上で炎上しそうだが、実在する学校の話だ。

  神奈川県横須賀市で約2千人が学ぶ4年制の「防衛大学校」。文部科学省が所管する「大学」ではなく、幹部自衛官を養成する防衛省教育機関だ。前学校長の著者が教育内容から創設の歴史、内側からしか見えない学生の日常生活までを描く。

  防大生は特別職国家公務員だ。授業料を払うどころか、毎月の学生手当とボーナスが支給される。1コマでも授業をサボれば「懲戒処分」となり、履修単位上の留年だけではなく、生活態度に問題があれば「服務留年」になる。

  防大は「士官学校」の役割も持つ。作戦や軍事史などの防衛学をを学ぶほか、4年で約1005時間の実践訓練。その登竜門が1学年の8㌔遠泳で、約6時間をかけチームで泳ぎ切る。わか子は大丈夫だろうかと駆けつける保護者もおり、「一人っ子時代、防大も時代の流れ」とほほえむ著者。

  任官後は各国との共同演習や国際会議も盛んにあるため、4年間を通して英語教育があり、在学中は民間の英語試験を年に2回受験する。教養教育も広く学ぶ。

  自衛官の志願者数は民間の有効求人倍率に反比例する。深刻化する人手不足で、若者労働者は引く手あまた。アルバイトの面接に落ちた経験も少ないだろうろう若者たちはストレス耐性が弱く、扱いに悩む経営者も多い。

  一方、国際情勢が緊急し、自衛官災害派遣も続く中、あえてわが子の進路に防大を進める親は少ないかもしれない。しかし「かわいい子には旅をさせよ」というなら、これほどいい進学先はない。防大OBが現役生に対し「最近の若者は…」という表現をするのを聞いたことはないと、著者は書く。

 (中央公論新社・2200円)


 ◇


今回もどれも読みたいと思います。その書籍の紹介文はなるほど、読みたくなるのはすごいものです。これもアフィリエイトのための文章力(ライター?)の参考のために読み続けます。では、失礼しました。


(´・ω・`)
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