こんにちは、ハクです。
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人生、必ずしもうまくいくことばかりではない。いや、むしろうまくいかないことの方が多いだろう。そんな時、毅然とした態度で苦難に立ち向かう姿は年齢や性別を問わず美しい。映画「波紋」の須藤依子(筒井真理子)は、改めてそう思わせてくれる主人公だ。
www.youtube.com監督と脚本は「かもめ食堂」や「めがね」などで新しい時代の女性の生き方を表現し、国際的評価も高い荻山直子だ。これまでのどこかほのぼのとした作品のイメージを一新し、更年期などと向き合いながら人生の苦しみと闘う女性を描き、新境地を開いてみた。
夫と息子が去った自宅で、自身は特別な水の力に頼る宗教に傾倒し、独り穏やか暮らしを送る依子。ところが10年以上前に失踪した夫(光石研)が突然帰宅。がんになり、治療費を負担してほしいという。勤務先では理不尽なクレーム対応に追われ、宗教団体幹部(キムラ緑子)から次々に高額な商品を薦められ、息子が連れてきた婚約者を受け入れられない。
次第にフラストレーションをためていく依子は、宗教仲間や勤務先の清掃員(木野花)との交流で何とかやり過ごす日々。しかし須藤家の面々の感情がぶつかり合ううち、広がる波紋はより高い波を生み出し、限界を超えていく―。
決して楽しい物語ではない。依子の置かれた状況は絶望的だ。しかし出演する腕利きの面々の演技力で随所にユーモアを配しながら「ああ、こういう人いるなぁ」と思わせる仕掛けで、見ている側は自然と主人公に共感させられてしまう。女性の苦悩を背負い込み、全てを押し殺して耐え抜いた依子が行き着いた先で見せる姿に、喝采を送りたい。2時間。イオンシネマ新利府などで公開中。
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いかがでしょうか。
映画館で上映されている作品だそうです。
紹介は「河北新報夕刊」から。引用文をご了承くださいませ。
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