こんにちは、ハクです。
最新上映されています、
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( ´,_ゝ`)プッ
「ほつれる」というタイトルが、作品の雰囲気をよく表している。体裁を整えていた日常がほころびはじめ、気になって降れば触れるほど形が崩れていく。それは人を当惑させるが、しかしすべて崩れ去ってみれば、後に残るのは深い静寂の世界だ。
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物語の主人公は、夫との関係に冷めた綿子(門脇麦)。素知らぬ顔で不倫相手の木村(染谷将太)と会い、旅行に出かける。ところが、旅行から戻ってきたところで、目の前で木村が事故に遭う。綿子は消防に通報するが、場所を告げることができずに電話を切り、夫の待つ家へと帰る。
木村はあっけなく死んだ。綿子は葬式にも顔を出せず、代わりに木村を知る友人と墓を訪れ、手を合わせる。一方、関係が破綻する前に綿子との距離を縮めようとしていた夫は、徳所の妻の遠出に不審を抱く。
岸田国士戯曲賞を受賞するなど、演劇界で注目を集める加藤拓也監督の2作目の長編映画。その緻密な脚本が、門脇をはじめとする俳優たちの抑制的で力強い演技と相まって、緊張感を生んでいる。特に田村健太郎演じる夫は、淡々とした語り口でバランスの取れた(どっちちかずの)正論を吐き、気味が悪いが、やがてその人間性が露呈し、ふに落ちた。
映像も練られている。例えば、綿子が夫へのプレゼントを買いに靴屋を訪れる場面では、2枚の鏡を利用しただまし絵的なカメラワークが、二重三重に自らを偽る登場人物たちと重なり合う。石橋英子の静かな音楽も、深い余韻ををもたらす。
繕っていた現実が崩れた先に待っているのは、自分自身。その姿と向き合うことで綿子が踏み入る世界を、確かめてほしい。1時間24分。フォーラム仙台で公開中。
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いかがでしょうか。
今、映画館で上映されている作品だそうです。
紹介は「河北新報夕刊」から。引用文をご了承くださいませ。
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