§::万華鏡∞日記::§

「定期記事」で①きょうの運勢②首相日録③きょうの言葉④DMMFX要人発言が主です。その他「映画」「音楽」「書籍」の紹介文や、雑記もあります。

【書籍】話題の本をピックアップ!ぜひ、ご紹介します!?/2023.09.25。。(´・ω・`)


こんにちは、ハクです。


毎週日曜日、河北新報2版に「書籍紹介」があります。
試しまして、こちらよりご紹介させて戴きます。
書籍数はあまりにも多いので「評」する紹介文がある本だけと致しました。


どうぞ、ぽちっと「折りたたみメニュー」で、ご覧くださいませ。

例)折りたたみメニューはこちらです
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★★★★[ 紹介文はこちら ]★★
大当たり!( ´,_ゝ`)プッ

宜しくお願い致します。


 ◇


【著者とひととき】
『浦安 汐風のまち 2003-2019』…時代と人々の営み映す
黒田 勝雄さん


★★★★[ 紹介文はこちら ]★★

  時代とともに変化し、いつの間にか失われていくまち並みや変わらぬ人々の営みを映し続けてきた写真家の黒田勝雄さんが、長年の記憶を写真集にまとめた。テーマは千葉県西部の浦安。東京に隣接し、地名を聞いて東京ディズニーランドを連想する人は多いはずだが、本書が収めたのは、普通の暮らしの中にある生き生きとした人々の姿だ。


  写真を始めたのは1970年代。30代を過ごしてから職場のサークルに入り、夜は写真学校に通って働きながら学んだ。当時、土門拳と共に多くのアマチュアを育てた写真評論家の伊藤知巳に教わったことが今に貫かれている。「『写真はテーマだ。テーマを持って撮りなさい。プロとかアマチュアとか関係ない』と口酸っぱく言われました」


  浦安をテーマにした写真集は今回が2作目だ。1作目は70~80年代の8年間、「漁村の名残や独特のにおいにひかれて」モノクロのフィルムで船着き場や魚市場など古くからの漁村を撮った。「こんにちは、写真を撮らせていただきませんか」と声をかけ、歩き回った土地の風景。いつかなくなる予感もあった。


  本書の撮影はそれから20年後。古くからの土地にも、高層マンションが立ち並ぶ埋め立ての新しい土地にも足を運び「まちの変貌と変わらぬ姿」をカラー写真で記録した。釣り船、漁師やウナギ捕りの名人、成人式や潮干狩り、花火大会や夏祭りに集まる人たち、東日本大震災の時に積み上がっていった土砂。17年簡に及んた撮影は、古くからある魚市場が閉鎖された日、一緒に終えた。


  膨大な記録を丁寧に見返すと、撮影時に気付かなかった良さも見えた。「世の中に映像は氾濫しているけれど、写真一枚一枚の中に表情されたものや、写真が持つ可能性も感じてもらえたら」


  表情者同士の夫婦として「刺激し合った」俳人の黒田杏子さんが3月に他界。自身も視力の衰えを感じているが、「オートフォーカスでも撮れるし、撮りためた写真もある。これからも何とか撮って、1冊にまとめられたら」と新たな表現への意欲を語った。


(「浦安 汐風のまち 2003-2019」は大月書店・3300円)


【読 書】
『海への巡礼』…文学が生まれる場は海
岡本 勝人(おかもと・かつひと)
1954年生まれ。詩人、文芸評論家。著書に「現代詩の星座」「1920年代の東京」など。


★★★★[紹介文はこちら]★★

 評・小林 直之(文芸評論家)


  モンサンミッシェル、ニューヨーク、紀州熊野、沖縄…。古今東西の文学者の言葉を紡ぐ旅が、時と場所の境界を軽やかに越えていく。


  現代詩人である著者がまなざしを向けるのは、作家たちの心の揺れを打ち止め、多様な思考の源となる海。そこはすなわち、文学が生まれる場所でもある。


  世界的な海の小説「白鯨」の著者メルヴィルは、大西洋を往復する貨客船のボーイとして青年部を過ごした。その後、捕鯨船に乗って得た経験が名作の礎となる。著者は若き日の海洋放浪の体験が生かされたメルヴィルの第一作「タイピー」にも触れ、南太平洋に魅了された画家のゴーギャンも、海を通して異界(異郷/異族)という時代の空気を吸った同時代人であると指摘する。


  柳田国男は、分か国の文化の源流を南の島々に見いだそうとした。その跡を追い訪ね歩いた折口信夫、沖縄の美と手仕事に心を寄せた柳宗悦の言葉を手掛かりに、沖縄生まれの詩人・山之口獏の「沖縄よどこへ行く」を鑑賞する。島を結んで描かれる琉球弧を巡る旅は、海が人と文化を往来させるものであることを再認識させる。


  本編に加え補遺でも述べられるヘミングウェーは、まさに海の作家だ。パリでの日々を経て詩人から作家になり、その後、米フロリダ南端のキーウェストへと生活の拠点を移す。この島を囲む海は文豪に「武器よさらば」と「キリマンジャロの雪」を書かせた。フラヌール(遊歩民)であったその人生の歩みは、所々で海に囲まれていた。


  哲学、美術、宗教、地理歴史…。地に根差した深い知識と豊かな連想が文学を導き、生きた言葉を縦横に紡いでいく。段落ごとに姿を変える視点と思索の連続は、万華鏡を見ているかのようだ。


  「海は、陸と陸をつなぎ、島と島をおおっている」―。海、陸、島を他の言葉に置き換えてみると、想像力が刺激され、新たな色彩の連想へといざなわれる。人心の内的な安らぎと慰めをもたらす、巡礼の文芸エッセー集である。


 (左右社・2860円)


【読 書】
『家政婦の歴史』労基法適用外の使用人
濱口桂一郎(はまぐち・けいいちろう)
1958年大阪府生まれ。労働政策研究・研修機構労働政策研究所長。著書に「ジョブ型雇用社会とは何か」など。


★★★★[紹介文はこちら]★★

 評・大橋由香子(フリーライター


  ある女性が家政婦として7日間、泊まり込みで仕事をした後、死亡した。夫は過労死だと訴えたが、2022年9月、東京地裁で敗訴した。家政婦は家事使用人であり、労働基準法の適用を受けないというのが理由だった。


  え?市原悦子が演じた「家政婦は見た!」に登場する女性たちは、法律によって守られないの?この謎に本書は迫る。


  家事や育児、介護でお困りの家庭を、あなたのスキマ時間を活用してお助けしませんか―今の求人サイトにもありそうな発想で、家政婦という働き方が生まれたのは1918年。銀行員の妻である大和おおわ俊子が、余裕のある主婦の「働きたい」気持ちと、女中を置くほど裕福ではない家庭とをマッチングさせた。それが「派出婦会」で、彼女は時代の寵児ちょうじになる。ジャーナリストの羽仁もと子も激励した。


  特定の家事業務を切り売りするニュービジネスは、働き側にも歓迎される。早朝から夜中まで働き詰め、江戸時代の奉公人の流れをくむ封建的な住み込み女中より、労働条件が良かったのだ。女中への不条理な扱いは、小説家たちの記述からもうかがえる。折しも流行したスペイン風邪によって家事や看護の需要が高まり、「主婦代わり」から「女中代わり」として普及した。


  昔から本工と臨時工の格差はひどく、土木など肉体労働における「やくざまがいのピンハネ」の実態があった。敗戦後、連合国軍総司令部(GHQ)は悪質な搾取をなくすために派遣事業を禁じた。派遣事業化職業紹介か微妙だった家政婦は、紆余うよ曲折を経て、85年に労働者派遣法ができても、労基法が適用されない家事使用人扱いをされた。著者は、この過程を法律や資料で見事にひもといていく。


  冒頭の過労死事件の女性は、家政婦と訪問介護ヘルパーの両方として、寝たきり高齢者をケアしていた。妻や母がやれば無償であることも、ケア労働が軽んじられる背景にあるだろう。家政婦という存在は、多くの課題を私たちに突き付ける。


 (文芸春秋・2420円)


【読 書】
『日本人が知らない戦争の話』…加害と被害 実像を学ぶ
山下 清海(やました・きよみ)
1951年福岡県生まれ。筑波大名誉教授。著書に「横浜中華街」「世界のチャイナタウンの形成と変容」など。


★★★★[紹介文はこちら]★★

 評・根本 敬(上智大名誉教授)


  「先の戦争」を「日本軍による真珠湾奇襲で始まり、米軍による広島と長崎への原爆投下で終わった」と認識する日本人は多い。


  それは「米国と無謀な戦争をした」という単純な結論を導き「太平洋戦争」という名称を疑問なく用いることにつながるが、こうした見方がいかにアジアを軽視したものであるか、鋭い指摘したのが本書である。


  戦争は真珠湾奇襲ではなく、その1時間ほど前、マレー半島上陸から始まった。東南アジアの豊富な資源の確保と、「援蔣えんしょうルート」(中国政府を支援するため連合国軍が築いた補給路)の遮断がこの戦争の目的と言われている。


  本書は1931年の満州事変から説き起こし、日中戦争の泥沼化を経て日本が南進論へかじを切るまでを概説。その後、東南アジアに侵攻した日本軍の占領下、現地の人々が強いられた苦労をマレーシアとシンガポールを中心に詳細する。


  著者は文化や教育など、多面的な視点かrあ戦争の実像を促えようと試みる。現行のシンガポールの歴史教科書にも触れ、日本軍による「反日分子」とされた華人への虐殺が具体的に記されていることを紹介する。


  フィリピン攻略時の捕虜に対する「バターン死の行進」、タイとビルマをつなぐ鉄道建設工事での大量の連合軍捕虜と現地の「ロームシャ(労務者)」への虐待。


  さらに戦後、中国に残された日本人の苦しみや極東国際軍事裁判、戦時中の華人虐殺の遺骨発見に伴うシンガポール血債けっさい問題」などを取り上げ、自身がアジア各国を巡る中で見聞きした戦争の姿も実感のこもった言葉でつづりながら、向き合わなければならない歴史があることを指摘する。


  加害と被害の両面からアジア・太平洋戦争を学ぶことは「非戦国家」日本の未来にとって非常に大切だ。


  本書が教育現場でも活用されることを期待してやまない。


 (ちくま新書・968円)


【読 書】
『「我がまち」からの地方創生』…混迷から元気へ総力戦
石破 茂、神山 典士(いしば・しげる、こうやま・のりお)
(石破)1957年生まれ、鳥取県出身。衆院議員。著書に「国防」など。(神山)1960年埼玉県生まれ。ノンフィクション作家。


★★★★[紹介文はこちら]★★

 評・田村 秀(行政学者)


  本書は、コロナ禍以降、地方分散への兆しが見えてきた中で、地方のプレーヤーの活躍を紹介し、地方創生の本質・神髄とは何かを具体的に問い掛けるものであり、初代地方創生大臣の石破茂氏と自らもプレーヤーである作家の神山典士氏の合作である。


  地方創生が唱えられて10年、国、自治体、そして民間はさまざまな取り組みを展開してきた。コロナ禍のリモートワーク普及などによって大都市から地方への流れが生まれ、東京一極集中の動きに変化が見えてきた。一方、アフターコロナで人の動きが活発になり、逆戻りの懸念もある。


  そんな<ruby>混沌<rt>こんとん</rt></ruby>とした状況の中でも、全国各地で我がまちを元気にしようとする試みが進められている。本書では、試みそのものだけでなく、それを担うプレーヤーに焦点を当て、志やきっかけ、苦難の道のりや地域の人々との関りなどについて分かりやすくまとめられている。


  登場人物は元市長、地域おこし協力隊員、OL、専業主婦などさまざまだ。若者だけでなく、シニア世代の活躍も各地でみられる。特に、女性プレーヤーの存在はますます重要になるだろう。


  ロック歌手や元プロ野球選手も一役買っている。故郷に錦を飾るのとは真逆の価値観が彼らを奮い立たせている。地方創生はまさに総力戦だ。各地の取り組みは、まだ点が散らばっているのに過ぎないのが現状で、この、希望の点ともいうべき試みを線や面へと広げることは容易ではない。


  地方の多くでは、人口減少と高齢化の進展で、もういいや、そんなことやってもという諦め感が支配的だ。だが、地域の知られざる鉱脈、つまりご当地の宝はまだまだ埋もれているはずだ。これに磨きをかけ、輝かせることが希望となるだろう。


  大都市ともリモートワークなどDX(デジタルトランスフォーメーション)の力で上手につながりながら生き方を変えていく。これこそが地方創生の神髄であり、そのヒントが本書にはふんだんに盛り込まれている。


 (平凡社新書・1012円)


 ◇


※「読み楽しむ」のでしたら、こうすると安く、お薦めです!
 どうぞ、詳細をご覧ください。


いかがでしょうか。今回も読みたいと思います。
その書籍の紹介文はなるほど、読みたくなるのはすごいものです。
これもアフィリエイトのための文章力(ライター?)の参考のために読み続けます。
では、失礼しました。


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