こんにちは、ハクです。
毎週「河北新報夕刊」より、
毎週の話題の映画をご紹介されて言います。
今回は「追想 この一作 映画記者のつぶやき」といいます、
「新聞記者」だった方が、昔に観た映画を添えて、"紹介文"を戴くようです。
引用いたしますが、ご了承ください。
では、ご覧くださいませ。いい午後を過ごして。
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『ガントレット』
銃を撃つヒーロー封印
見終わって気付いた。弾丸が雨あられと飛んだのに刑事役のクリント・イーストウッドが相手に拳銃を発砲していない。映画は「ガントレット」。1977年12月17日、東京・築地に近い松竹セントラルで見た。
最初の見せ場が弾丸で穴だらけになった家が崩壊する場面。クライマックスは大型バスに警官隊が打ちまくる。8000発の弾丸が仕掛けられた。家の名で、バスの中で命を狙われたのがイーストウッド演じる刑事ショックリーとマリー(ソンドラ・ロック)。
マリーは検事側の重要証人。連行を命じられたのがショックリー。裏があり、ある人物が彼女を証言台に立たせたくない。ショックリーを警官殺しに仕立て2人の抹殺を図る。それにショックリーは、うだつの上がらない負け犬の刑事だった。敵にとって利用しやすかった。誤算だったのが彼にも意地と誇りがあったこと。「見返してやる」と立ち上がる。が、監督を兼ねたイーストウッドは、彼に邪魔する者を撃たせなかった。銃=力で解決するヒーローを封印した。敵の巨大さにひるむことなく、強い意志で物事を解決する個の力を信じた。
「ガントレット」のパンフレット見開き
特筆すべきはマリーの活躍ぶり。ヒロインを添え物でなく同等に扱った。
この日は「007私を愛したスパイ」(日比谷映画劇場)、「カプリコン1」(テアトル東京)とはしごし、「ガントレット」が3本目だった。大学時代は体力があった。2日後、千葉から石巻に帰省した。
(元三陸河北新報社記者・久野義久さん)
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いかがでしょうか。
いつも昔の映画ですが、DVD販売があるそうで助かります。
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次回も宜しくお願いします。
それでは、失礼しました。
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