こんにちは、ハクです。
毎週「河北新報夕刊」より、
毎週の話題の映画をご紹介されて言います。
今回は「追想 この一作 映画記者のつぶやき」といいます、
「新聞記者」だった方が、昔に観た映画を添えて、"紹介文"を戴くようです。
引用いたしますが、ご了承ください。
では、ご覧くださいませ。いい午後を過ごして。
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『コンドル』
寡黙なプロにしびれる
映画の中でいろんな殺し屋を見てきたが、マックス・フォン・シドーを超える殺し屋はまだ表れていない。一見、温厚な紳士に見えるが、実は凄腕の殺し屋。細腕で長身、北欧系の風貌からにじみ出る凄み、殺気が尋常ではなかった。感情に左右されず、任務を冷徹に遂行する寡黙なプロの姿にしびれたほどだった。
その殺し屋にスクリーンで出会ったのは47年前、石巻から仙台の予備校に通い始めて2年目の冬だった。仙台東宝で見たシドニー・ポラック監督の米映画「コンドル」で、殺し屋ジョベアを演じたのがシドー。
冒頭シーンが強烈。ジョベアが部下を連れてニューヨークのある建物に侵入、事務所にいた男女8人をあっという間に銃で惨殺していまう。たまたま外出しいていて助かったのが主人公のターナー。ロバート・レッドフォードが扮していた。なぜ襲われたのか、彼も観客も訳が分からないままドラマを突き進む。
実はターナーが勤めていた事務所というのは米中央情報局(CIA)の下部組織だった。彼の暗号名がコンドル。明らかになるのがCIAが絡んだ石油を巡る国際的な陰謀計画。事務所襲撃の真相が浮かび上がっていく。石油ショックも記憶に新しい、当時の国際情勢を反映したスパイ・ミステリー映画だった。
それにしてもターナーの命を狙い、追い詰めるジョベアが怖かった。エレベーター内で2人が相対峙するシーンには息をのんだ。敵が手強いと映画は面白い。
殺し屋ジョベア役のシドー(右)。左は共演のフェイ・ダナウェイ=「コンドル」パンフレットから
(元三陸河北新報社記者・久野義久さん)
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いかがでしょうか。
いつも昔の映画ですが、DVD販売があるそうで助かります。
※たくさん観られるのでしたら、こちらを利用するのがお薦めです!
次回も宜しくお願いします。
それでは、失礼しました。
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