こんにちは、ハクです。
毎週「河北新報夕刊」より、
話題の映画をご紹介されております。
今回は「追想 この一作 映画記者のつぶやき」といいまして、
「新聞記者」だった方が、昔に観た映画を添えまる"紹介文"を戴くようです。
引用いたしましたが、ご了承ください。
では、ご覧くださいませ。いい午後を過ごして…。
◇
『SFボディ・スナッチャー』
感情なき侵略者に戦慄
1979年10月、就職活動のために千葉から石巻に10日間ほど帰省した。大学4年のこの時期になっても決まっていないかった。だけど就活が映画館通いに影響することはなかった。10月だけど13本と駆け回った。うち1本が「SFボディ・スナッチャー」。東京・丸の内東宝で初日に見た。
ある日を境に隣人たちが別人のようになっている。姿形こそ同じだが何かが違う。彼らは人間にあるべき感情を持っていなかった。
サンフランシスコを舞台にした宇宙からの侵略ものだった。地球に襲来した宇宙人と人類が戦うというのが侵略もののイメージだったが、これは夜にそっとやって来る人間が寝ている間に、その人間の形を乗っ取る宇宙生命体の話だった。
体を奪われたくなかったら眠ってはいけない。そこが怖かった。感情のない宇宙生命体の侵略の興奮する一方、忍び寄る不気味さは恐怖映画そのものだった。
それに見た目は変わらないので「この人は大丈夫か」と、こちちらも疑心暗鬼に陥る心理的にも疲れた。
街に増殖する無常上の人間たち。主人公ドナルド・サザーランドたちは街を脱出できるのか。感情を出さないようにして彼らの仲間のフリをする方法に感心。ラストの落ちに戦慄した。
映画館を出ると無表情で足早に歩く都会の人たち。一瞬「彼ら」が重なった。
2007年「インベージョン」という題でリメークされた。人口は女性に変わりニコール・キッドマン。おびえる顔が美しかった。
「SFボディ・スナッチャー」(左)とリメーク版「インベージョン」のチラシ
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いかがでしょうか。
いつも昔の映画ですが、DVD等の販売があるそうで助かります。
※たくさん観られるのでしたら、こちらを利用するのがお薦めです!
次回もどうぞ、よろしくお願い致します。
それでは、失礼しました。
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